動物の負担を
軽減する
内視鏡治療とは?

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内視鏡手術の特徴

内視鏡手術の特徴

大阪市鶴見区のクウ動物病院 動物内視鏡医療センターでは、内視鏡を用いて動物への負担の少ない検査・治療・手術を行っています。
全国的にも珍しい検査・治療・手術ですが、当院にはこれまでに1,000件以上の実績があり、院長をはじめスタッフ全員が安全かつ効果的に治療が行えるように、日々、研鑽を積んでいます。
ここでは、内視鏡手術の特徴を、避妊手術(腹腔鏡手術)を例に挙げてご説明いたします。

傷口が小さい

通常の開腹による避妊手術と違い、腹腔鏡手術では傷口が小さくて済みます。
多くの場合、3~5ミリ程度の小さな穴を2〜5 箇所あけるだけで済みます。

術後の痛みが軽減される

開腹手術と比べて、腹腔鏡手術では術後の痛みが軽減されるという研究結果があります。
痛みが半分程度になるという報告がなされています。

術後のストレスが少ない

開腹手術と比べて、腹腔鏡手術ではストレスホルモン(コルチゾルや炎症マーカー)や血糖値の上昇が少ないとされています。

活動性が低下しにくい

開腹手術と比べて、腹腔鏡手術では術後の動物の活動性(元気さ)が低下しにくいという研究結果があります。

短時間で胃腸が回復する

術後、胃腸の動きが低下しますが、開腹手術と比べて、腹腔鏡手術では胃腸の動きが正常になるまでの時間が短いとされています。

臓器の癒着が起こりにくい

避妊手術により、臓器に「癒着」という傷跡が残ることがありますが、腹腔鏡手術では開腹手術と比べてこれが起こりにくいとされています。

傷口で感染症が起こりにくい

腹腔鏡手術では傷口が小さくて済みますので、開腹手術と比べて傷口で感染症が起こるリスクは低いとされています。

腹腔鏡手術のための
器具・設備

クウ動物病院 動物内視鏡医療センターでは、次のような器具・設備を導入して、安心・安全に腹腔鏡手術を行っています。

手術専用室

手術専用室

院内に広々とした手術専用室を設置しております。
腹腔鏡手術の場合、確認したい臓器の位置に応じて執刀医が移動しなければいけないため、スムーズに移動ができるように広くスペースを取っています。

動物用内視鏡システム

動物用内視鏡システム

ファイバーの先端にスコープ(レンズ)・カメラが付いており、これを腹部の小さな傷口から挿入して、体内の臓器の状態を確認します。
カメラの拡大機能により何十倍もの拡大視野が得られるので、精密な処置が行えます。

トロッカー

筒状の器具で、これを腹部の傷口から挿入して外側と内側を繋げる通路を作り、そこから鉗子(かんし)と呼ばれる手術器具を挿入します。

鉗子(かんし)

手元で操作すると先端が動く仕組みになっており、つかむ、つまむ、切るなど、目的に応じて異なるタイプのものを使用します。

手術用モニター

内視鏡の画像を映し出すモニターです。
執刀医、助手、麻酔担当と、手術に関わるスタッフ全員が同じモニターを見て手術を行っています。

手術専用ライト

手術専用のライトで、患部の色を正確に映し出すようにしています。