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- 肺腫瘍の治療(肺切除術)
肺腫瘍とは?
肺にできる腫瘍(肺がん)のことです
肺腫瘍とは、肺にできる腫瘍(肺がん)のことです。
肺から発生した場合(原発性)と、他の臓器から転移したもの(転移性)に分けられます。
原発性肺腫瘍
肺から発生した腫瘍で、犬・猫では少ないとされています。
転移性肺腫瘍
乳腺がん、骨肉腫、扁平上皮がん、甲状腺がんなどが血管やリンパ管を介して肺へ転移したものです。
悪性腫瘍は転移しやすく、特に肺への転移は多くみられます。
肺腫瘍の好発品種
品種や性別によって発生率に差はありませんが、一般的に8~9歳以上の犬・猫に多くみられます。
肺腫瘍の主な症状
進行するまで無症状のこともありますが、次の症状がある場合、肺腫瘍が疑われます。
- 咳が出る
- 苦しそうに呼吸している
- 元気がない
- 食欲がない
- 体重が減った
- 熱がある
など
肺腫瘍の診断
レントゲン・CT検査で診断します
肺気腫はレントゲン検査、またはCT検査で診断します。
胸部レントゲン検査では全身麻酔は必要ありませんが、肺腫瘍の大きさが7~8ミリ以上でないと診断できません。
腫瘍が小さい場合にはCT検査の方が診断に優れていて、直径1ミリ程度の病変でも診断可能です。
ただし、CT検査では全身麻酔が必要になります。
内視鏡を使った肺腫瘍の手術
肺葉摘出術
大阪市鶴見区のクウ動物病院 動物内視鏡医療センターでは、内視鏡(胸腔鏡)を使った肺腫瘍の手術を行っています。
肺葉摘出術と言って、肺葉ごと腫瘍を摘出します。
通常、胸部の手術では肋骨の間を大きく切開したり、胸骨をのこぎりで切ったりしなければいけませんが、胸腔鏡による手術なら、5~12ミリ程度の傷口を3~4箇所あけるだけなので、動物への負担が少なくて済み、術後も早期回復が期待できます。